Amazon.co.jpで業者が輸入したRazer Phone 2を購入
Razer Phone 2は2018年10月に登場したスマートフォン。
- Qualcomm Snapdragon 845 (GPUにはAdreno 630)
- 8GBのLPDDR4Xメモリ
- 内蔵ストレージはUFS 64GB
- Micro SDカードによるストレージ拡張が可能
- 5.72インチ1440x2560 120Hz IGZOディスプレイ
- 4000mAhのリチウムイオンバッテリー
という、ハイエンドモデル。
2019年現在のハイエンドモデルにはSnapdragon 855や855+、メモリが12GBになっているものや240Hzディスプレイを搭載したもの(主にROG PHONE IIなど)があるが、Razer Phone 2は2018年10月発売の型落ちモデルのために、頻繁に799ドル(約8万5000円)から399ドル(約4万3000円)にセールされており安くで高性能なAndroidスマホ。
お下がりなiPhone 6sのバッテリーが最大容量比73%までしか使えないという劣化具合なので、iPhone 11の発表を待って候補に入れたが値段が高すぎ(8万円~)で買えないので安くて良いAndroidスマートフォンを探していたところ、Razer Phone 2を発見。
Razer Phone 2どうやって買うんだよ
そもそもRazer Phone 2は日本で販売されていない。
そのためAmazon.comのRazer Phone 2ページから購入するか、アメリカのRazerオンラインストアから購入するかの2択になる上、日本に直送できないために転送業者を使わないと行けない。EXPANSYSやメルカリでも購入できるが、価格変動が激しかったり新品がなかったりもして入手が難しい。
(ちなみに、米Razer.comでは通常のMirror Black色に加えSatin Black限定色も売られている。鏡面ガラス仕上げかマット仕上げかの違いらしい)
運がよければ、日本Amazon(.co.jp)で業者が輸入したものを本国とほぼ同価格で、購入翌日で届けてくれる出品もある。(要確認)
開封
無駄に質感が良い箱に入っていた
内容物は
- Razer Phone 2 MirrorBlack 本体
- USB-C Audio Adapter (USB-Cから3.5mmイヤホンジャックに変換するアダプタ)
- POWER ADAPTER (18Wの高速充電対応USB-C充電器)
- USB-C CHARGING CABLE (高速充電対応USB-C - USB-Cケーブル)
- Razer仕様なSIMピン
- RazerロゴとChromaロゴのステッカー
- 簡易説明書
が入っている。
起動は本体側面の指紋センサーを兼ねた電源ボタン長押しで起動する。(起動時に0.2秒・シャットダウン時に1秒ほど振動する)
ブートアニメーションが流れたあと、初期セットアップに入る。
初期セットアップはほぼ日本語対応(なんでや)
デフォルトでNova Launcherというホーム画面ソフトが入っており(しかも有料版のPrime)ホームのなにもないところ長押しから設定ができた。
高速充電はQuickCharge4+。USB-PDは対応?
POWER ADAPTERの仕様はINPUT 100-240V 50-60Hz 0.8A・OUTPUT 5V-3A,9V-2.67A,12V-2A・Qualcomm Quickcharge 4+の表記あり。日本の2ピンコンセントでも問題なく動作する(ハズレを引いたのか若干コイル鳴きしてるけど)
QuickCharge 4+の高速充電との表記はあるが、USB-PDでの高速充電に対応しているかは不明。
USB-PD高速充電採用のMacBook Pro付属のApple 88W USB-C充電器と付属のUSB-PD対応USB-Cケーブルを使用しても「急速充電」の表示を確認でき、Device Info HWアプリで充電速度(Charge speed)を確認してもRazer付属・MacBook Pro付属の両方で1850mA前後でほぼ同じ速度で充電が行われていた。
デザインは良い!
あぁ^~いいっすね^~
一般ニュースでも緊急速報?
まず最初にひっかかったのは、緊急速報メール(災害時とかに鳴るうるさいやつ)がクソどうでもいいニュースでもMAX音量で鳴ってしまうこと。(午前3時に起こされた。クソが)
どうやらこの現象はau回線のMVNO(格安SIM)をAndroid 9.0のSIMフリースマホで使うと一般のニュース速報も緊急速報メールとして受信してしまい、MAX音量で鳴ってしまうらしい。
解決方法は緊急速報メールの項目で緊急速報メール自体をオフにするだけです。
オフにすれば当たり前ですがガチな緊急時でも鳴らないので別アプリを使うことを推奨します。
Antutuのベンチマークスコア
スコアは289850。iPhone 6sが15万点前後なので個人的には100点!w
Snapdragon 845搭載機と比べても平均的ではないですかね。
Wi-Fi接続
以前のiPhone 6sよりも、特にアップロードの速度で速度上昇が確認できた。(speedtest.net)
(画像は802.11 n 5Ghz (理論値最大300Mbps)接続時。acだともっと速いかも)
接続に問題はない。
心配していたau回線での4G LTEと通話
auの携帯回線は少し特殊と言われます。
Razer Phone 2ではauの4G LTEのバンドのほぼ全てで対応しているため、山間部やトンネル内・日常生活圏でも問題なく通信ができました。
問題は通話ですが、こちらも全く問題なく発信・受信することを確認できました。間違い電話を2回連続でしたせいでかけ直してきたので(Wi-Fi接続時だから、というのもあるかもしれません)
学生レベルならLINE通話で解決するので大丈夫ですね。
ちなみに、iPhoneなどではauと表示されますがRazer PhoneではKDDIと表示されます。
Docomo回線・Softbank回線の方は他の方のサイトなど調べてみて下さい。
120Hzは必要なのか
デフォルトでは90Hzになっているので設定から120Hzに変更する必要がある。
またプリインストールのRazer Cortexアプリから各アプリの最大フレームレートを設定できる。
120Hzに対応したアプリはかなり少なく(対応アプリ一覧はこちらのページの少し下に)、そもそもゲームしない自分にとっては使い場所がホーム画面かスクロール時ぐらいしかない(←意味ない)
対応アプリをガチる人には良いと思います。
(ちなみに、設定アプリ>システム>端末情報>ビルド番号を何回かタップで開発者向けオプションが使えるようになるので、そこからShow fpsにチェックを入れると画面上に現在のフレームレートが表示されるようになります。どのレートで動作しているか確認する時におすすめです)
一部アプリでは本領どころか基本性能すら発揮できない
たとえばAmazon Prime Videoは、SD(480p)・HD(720p)・FHD(1080p)・UHD(4K・2160p)・HDRなど、画質解像度設定を機種ごとで変更している。
Amazonが検証していないような端末(その例がこのRazer Phone 2)では、未検証のためにSD画質480pのみ使用可能で、せっかくの2560x1440ディスプレイの意味が全くないという・・・。
今までのiPhone 6sが解像度準拠のHD 720p対応だっただけに、480pを高解像度ディスプレイで見ないといけないのはつらい。
同じように、FortniteのAndroid版も機種ごとに最大フレームレートが設定されているため、120Hz(120fps)はおろか60fpsも使えず、最高30fpsの仕様になっています。
おそらくまだまだ他に類似アプリがあると思われますが、これらアプリをメインに使う人はご注意下さい・・・
カメラ性能は屋内不可・屋外可
Razer Phone 2のカメラは1に比べるとマシになっているようですが、それでもサムスンGalaxyやGoogle Pixel、Apple iPhoneには遠く及びません。陽キャのお方は気をつけてください。そもそも陽キャは買わんだろうけど。
GPSのロガーはちゃんと機能してくれます。
写真は基本無加工、デフォルトカメラアプリ撮影です。
屋内や暗い場所では悲惨な写真になります。(上画像は少し切り抜きしてありますがほかは無加工)
景色はかなり綺麗に撮れると思います。光が少しでもあれば。(上3枚は完全無加工)
レンズが2つあるのでポートレートモードが使用できます。今までが単眼で比較できませんが、そこそこボケてくれます。
状況に応じて、「Move Forward」「Move Back」「Too Dark」と指示を出してくれますが無視しても撮れます。
カメラ性能よりアプリに大問題
発売後のアップデートで使えるようになった4K 60fps撮影中、なんとAndroidがカメラを認識できなくなってしまった。
どうやらAndroid 9.0アップデート時からカメラアプリに不具合があるようで、自分の場合連続録画をしている最中に発生。(追記:外人さん曰くRazer Phone 1でもカメラソフトに不具合があるとのこと。)
4K 60fpsのせいなのか、ズームするとフリーズしたり、録画しようとするとフリーズしたりで使い物にならない状態。
再起動後、VIDEOで1080p60fpsに画質を下げると症状は収まりましたが、解決方法はいまだわからず。
発熱がすごい
10月の風通しの良い部屋の中では30度程度。
山の中で気温が15度程度のところで20度。
CoD Mobileをプレイすると55度になることもある。
(cpu-silver-usr)
FeliCaやおサイフケータイには非対応
言うまでもなく、日本でしか使われていないようなFeliCaは非対応。
SuicaなどICカードは使えません。
(ただしNFCは搭載)
Apple iPhoneからの機種変の不便はあまりないが...
今までiPhone 6sとMacBook Pro、家がAppleまみれの中で一番心配なのはApple系サービスがそのまま使えるかどうか。
一番心配していたApple Musicは、Android版がGoogle Playから出ていて安心。
アップデートでiOS13同様、ダークモードと追従歌詞にも対応してくれた。
しかし、iTunes StoreのコンテンツやApp Storeで有料で買ったアプリがそのまま使えないのはしかたないが、幸いそこまでお金をつぎ込んでないので良かったが、Apple信者の人はやっぱりiPhoneを選ぶのがいいですね。iCloudも使えない。
背面のRazer Chroma ロゴは案外良い
ピッカピカ7色に光るいかにも”ゲーミング”な周辺機器は好きではないが、これぐらいの光り方ならむしろいいアクセントになっている。
プリインストールアプリのChroma アプリで光り方を
- 呼吸のようにゆっくり光って消えてを繰り返す”ブリージング”
- ゆっくり色が順に変化していく”スペクトラム”
- (指定できる)色1色固定で動かない”スタティック”
- アップデートで追加された”ウェーブ”
の4つから選択できる。ただ、PC周辺機器のChromaとは違って細かい設定をすることはできず、例えばスペクトラム・ウェーブの色の変わり方は変えることができない。(ライトの明るさは変えられる)
通知時にのみ光らせる”Low”と画面オン時のみと通知時に光らせる”Medium”、電源がついていれば常時光る”High”の3つから状況に合わせて選択できる。もちろんライト自体オフにすることも可能。
1万円というクソ高い値段で売られているRazer Wireless ChargerとのペアリングもChromaアプリで行える。
(Razer Wireless ChargerはAmazon.comにすら販売ページがなく、入手はPhone 2よりさらに難しい)
ワイヤレス給電について
Razer Phone 2はワイヤレス給電規格”Qi”対応だが、他のスマートフォンと違ってコイルが下部に搭載されているため、上部寄りのiPhoneと違って一部ワイヤレス充電器では使えない場合があるかもしれない。
(前項述のRazer Wireless Chargerでは逆にiPhoneが縦置きで充電できないらしい)
アクセサリが少なすぎる
買う時に一番悩んだのはケース。
iPhoneは腐るほどケースの種類があるが、Razer Phone 2はほぼないに等しい。
光るChromaロゴを活かすにはクリア(透明)ケースがベストなのだけれど、なぜか、全世界探し回ってもロゴ部分に物理的に穴が空いているものしかない。
唯一と言ってもいい穴が空いていない透明ケースとして、Razer純正のThin Caseがあるのだが、在庫切れで入手不可。仕方なくTPU樹脂製の安いケースを買った。
まあ、はっきり言って安かろう悪かろうです。四隅角から落ちれば問題ないと思われるが、画面側が下で落ちると確実にディスプレイが逝きますね。TPUが悪いのか製造ガバなのかふにゃふにゃなので・・・。
壊れてしまうのが最悪のケースなので、もちろんガラスフィルムも買ってます。
(Razer Phone 1と2はディスプレイサイズが同じなので流用可)
こちらのガラスフィルムは当たり。サイズもピッタリで良さげです。(なお、貼るのミスって意味がない模様)
穴のないクリアケースはおそらくこれですね。画像を見る限りない、だけですが。
もっと頑丈に守りたい人は大手ケースメーカーSpigenの Liquid Air Armorケースをおすすめします。クリアケースじゃないので穴が空いてますが。(米Amazon.comページです)
また、最近発表されたばかりのRazerのケース”Arctech”の”Pro”のRazer Phone 2版もこれから販売されるようです。Spigenのようにしっかり守ってくれる感はあります。執筆時では在庫切れ(というよりまだ販売されていない?)ですが。
背面保護には普通のフィルムより、dbrandのスキンシールを使うのが良いと思われます。
Razerのロゴマークにピッタリ合わせて切り抜かれたスキンシールのようです。
結論(?)
Razer Phone 2を買って満足できる人は
- よっぽどの変態スマホ好き
- Razer信者
です。確かに、ゲーミングスマホを謳うだけはあって処理パフォーマンスはかなり良いです。これで5万かかりませんから。
カメラ性能や、手厚いサポートを求める方には全然向きませんね。iOSとは比べ物にならないぐらいバグもあります。
最後に詳細スペックなど
- Android 8.1 / 9.0
Qualcomm® Snapdragon™ 845 (4コア 2.80 GHzと4コア 1.77Ghz) Adreno 630 GPU
ベイパーチャンバー冷却システム
8GB (LPDDR4X)
内蔵ストレージ UFS 64GB
拡張ストレージ Micro SD カードスロット 最大1TBまで
5.72インチ IGZO 液晶 1440 x 2560 120Hz表示・タッチ対応 Gorilla Glass 5
f/1.75とf/2.6の2つの背面カメラ・4K 60fps対応
ステレオスピーカー・Dolby Atmos対応
NFC搭載
4000mAh リチウムイオンバッテリー
qi ワイヤレス充電
Qualcomm QuickCharge 4.0+ 高速充電規格対応
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Dual-band (MIMO) 2x2 アンテナ
Bluetooth 5.0
Razer Chroma RGB logo
以下
消し線がRazer Phone 2非対応バンドau回線の4G LTEではBand 1 /
11/ 18 / 26 / 28 / 41 /42Docomo回線では Band 1 / 3 / 19 /
21/ 28 /42Softbank回線では Band 1 / 3 / 8 /
11/ 28 / 41 /42Band 11は重要度が低いため問題なく、Band 21も補完バンドで同様、Band 42は今後の高速通信用のためほぼ使用に問題はないと思われる
IP67 (完全防塵 / 30分間の水中に耐えられる)
縦/横/高さは158.5 mm / 78.99 mm / 8.5 mm
重さは230g (検証済み)
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